金門~戦争の爪痕が残る場所~
こんにちは。あやみんです☆
去年2018年の8月、知り合いに誘われ、4家族で『金門』に行ってきました。金門と言えば、蒋介石率いる中華民国軍の歴史が今も色濃く残っている場所。
金門は、台湾本土より中国からの方が驚くほど近い事もあり、台湾本土では見られないものを目にすることも出来ました。
今回は、金門2泊3日旅行でまわったところを簡単に紹介していきたいと思います☆
- アクセス
- 北山断崖
- 北山洋樓
- 金門民俗文化村
- 珠山集落
- 莒光楼
- 八達楼子
- 模範街
- 溪邊海水浴場
- 建功嶼
- 水頭集落と得月楼
- 陳景蘭洋楼
- 金門太武山步道
- 金門は包丁も有名
- 柳営営区
- 地雷テーマ館
- 閩式燒餅
- 良金牧場
- 廉坤牛肉店
- 榕榕園面館
- 談天楼
- 感想
- お勧めサイト
アクセス
飛行機のチケットは往復約4000元(約16000円)。
うちから一番近い、古くて小さい台中国際空港からユニー航空で出発。今から旅立つぞ~!というワクワク感は全く感じる事は出来ず。それよりもっと、何か張り詰めた空気を感じました。
金門行きの飛行機に乗る前も「良い空の旅を~」という感じではなく、「おい!IDを出せ!」ってな感じで。(;'∀')
台北からでも台中からでも、金門まで飛行機で約1時間。
※嘉義、高雄、台南、台中、台北の各空港から金門空港までの定期便が運行されています。
機内では、飲み物とスナックをもらいました。
到着した金門空港は、小さくて古い感じの空港です。
着いたら速攻で、空港内にあるスクーターレンタル屋さんへ。
スクーターをレンタルすると、荷物は、その店の方が宿泊先まで届けてくれます。✌
北山断崖
1949年10月25日、中華民国軍(蒋介石)と中国人民解放軍(毛沢東)による56時間に及ぶ戦いが、この地でありました(古寧頭大戦)。中華民国軍の勝利によって金門を死守しただけではなく、今の安定した台湾を築きあげた(国民党目線)と言われています。
当時の事を想像しながら、皆で静かに景色を眺める外省人達。
「僕の父親はここで軍人をしていたんだ。ここ金門に来ると、今は亡き父の戦いぶりを想像することが出来るよ。僕は、尊敬していた父に今でも会いたくなる。だから、毎年ここに来るんだ。」と私に熱意を込めて話してくれました。
うちのダンナ(本省人)はというと…
「海で泳ぎて~!」
綺麗な海でしたが、この海で撃たれて戦死した兵士が沢山いたという話なので、ここで泳ぐ人はまずいないでしょう。
この大きなスピーカーから、テレサ・テンの歌と彼女が中国人に向けて呼びかける言葉が流れていました。
『対岸の人々が台湾に亡命し、台湾の自由民主体制に加わりましょう。』
なかなか大胆な事を声を大にして言っちゃいますね!さすが台湾! (;'∀')
北山洋樓
ここでも銃撃戦が行われ、今でも建物のあちこちに弾痕が…。
金門民俗文化村
この閩南伝統建築が素晴らしくて素敵でした。民宿もありました! 集落が綺麗に保存されているだけではなく、今でも人が住んでいる家屋もありました。
珠山集落
ここの集落も素敵、どこの集落も家のスタイルはだいたい同じでした。屋根の形が二種類あるのですが、尖っている方の家は『その家から出世した者がいる』という意味になるらしいです。
こっちの家は出世した者がいなかったのね…。 露骨すぎる…(´;ω;`)ウゥ
金門の集落の多くは同じ苗字の集まりだそうで、村の中心には本家の祖廟があります。
大家族が同じ地域に住むって事ですよね。
台湾人で、家族や親戚と同じマンションを買って住んでいる方々がいたりするんですが、同じような考え方なのかもしれませんね。
ある本家の祖廟。立派です。
莒光楼
建物内に展示物があり、見てまわる事が可能。
海の向こう側に見えているのは、中国福建省の南部に位置する厦門(アモイ)~!!!
めちゃくちゃ近い!!!
厦門の人は陽気で優しく台湾人に似ており、食文化も台湾に似ているらしいです。
福建省ですからね。だいたい昔から台湾にいた台湾人(本省人)は福建省からの人達ですから人柄、食文化も似ていて当たり前なのかもしれません。
台湾人は中国に行く場合、ビザを発行してもらわなければいけません。
しかし、日本人は日本のパスポートがあるので、ビザが無くても中国に入れます。金門からフェリーに乗り厦門で普通に降りても全く問題なし!
八達楼子
8人の英雄を讃えて。国民党軍が負けそうに成っていた戦いで、より沢山の味方兵が逃げられるよう8人の兵が犠牲になって戦って戦死したそうです。
模範街
中国と台湾が一緒に並んでいて、なんだか不思議。ダンナは複雑な気持ちだったそうです。
金門は、中台統一派の人が多いらしい。
実際、私たちが台湾の雲林県のから来たことを知った地元のおじさんは、「選挙の時には国民党にぜひ一票を!」と言われました。
写真を撮るには面白い通りです。レトロで良い雰囲気でした。
溪邊海水浴場
ここの海は、綺麗でした。とても暑い日だったので泳ぎたいくらいでしたが、単独行動禁止の為、諦めました。
台湾人は、『海=泳ぐ』ではなく『海=眺めるもの』と思っている人が多いように感じます。 台湾の学校では、プールの授業がないせいか、水の中に入るのを怖がる人も日本より多いです。
面白い形のカニ☆
建功嶼
干潮時に行くと向こう岸まで歩けます。道は石のブロックで出来ていて、少し歩きづらかったですが…。
これは鄭成功の巨大像。彼の母親は日本人です。
水頭集落と得月楼
インドネシアなどで富を築いた人達が故郷に建てたヨーロッパ風の洋館。
このピンクの建物は、現在毛沢東カフェになっています。(;'∀')
水頭集落の黄氏一族は、教育にも非常に熱心だったそうで、学校も一族でお金を出し合って建てたそうです。
学校で使われていた机。
この高い塔は見張り用です。小さな穴の所から銃で撃てるような作りになっています。
お金持ちの家なので、強盗が入る事も視野に入れ設計された建物です。この表玄関は、実はフェイクで家の中には入れないようになっていたんだとか。
ここに住んでいた華僑が食べていたとされる料理。
金門の家の建物に、時々マジョリカタイルが使われているのを発見ました。洋館だけではなく古典風の家にも使われていました。1920年代に金門で流行ったそうです(実は、日本から輸入)。可愛いですね☆
★こちらは、マジョリカタイルのお店。
『QUEMOLICA卷毛力卡』。住所は金城鎮莒光路110巷1號です。↓
陳景蘭洋楼
日本統治時代、保養所として使われていた場所。元々は東南アジアで成功された華僑の方のお屋敷でした。
金門太武山步道
片道40分くらいかけて坂道を登りました。汗だく!!!
でも景色は最高でした!
亡くなった兵士達を祀っている場所。
メモリアルモニュメント。
金門は包丁も有名
包丁の原料には、砲弾の弾殻が使用されていて切れ味抜群!
柳営営区
銃弾は出ませんが、銃撃戦の様子をゲームで体験出来ます。私は全く駄目でした。(^_^;)
アドレス 台湾金門県金湖鎮環島南路三段海巡署岸巡第九総隊付近
営業時間 09:00-12:00、13:30-16:30 (月曜日休館)
◆高空施設体験チケット:250元
◆低空施設体験チケット:1隊(8-12人)に付き体験チケット1枚、300元
◆小銃射撃シミュレーション設備体験チケット:300元
地雷テーマ館
地雷展示館では、地雷体験が出来ます。地雷を踏むとバーンっと大きな音が鳴るだけですが…。金門には、沢山の地雷が埋められていたそうです。今は殆ど取り除かれましたが、侵入禁止場所や草むらなどに入るとまだ地雷が残っているかもしれないので危ないそうです。
アドレス 台湾金門県烈嶼郷勇士堡と鉄漢堡の連絡通路
営業時間 :8:00 – 17:00
その他、金門は戦争の跡が色濃く残る場所なだけに、色々な場所で戦闘機や戦車などの展示物を見る機会がありました。
おもちゃにしか見えませんね…。本当にこれで戦っていたのだろうか…と思ってしまいます…。
1979年頃まで(だったかな?)金門では緊迫した生活が続いていたそうです…。私が生まれた後なので、つい最近の事ですね…。
お次は金門の食を紹介。
友達が調べて色々連れってってくれました。全部有名店だそうです。
閩式燒餅
味は3種類(肉、粒あん、カスタードっぽいの)。粒あんは甘さがすっごく抑えられてあります。他の2種類の方が美味しいかな。
良金牧場
金門内にはチェーン店があるレストラン。金門の牛肉を使っています。
麺の上に牛生肉。
その上からスープをかけて〜。写真映えしますが、お味はまあ…普通です。(^_^;)
このソフト…金門の牛のミルクから作られたのですが…なんと草の味!!!余りにも強烈過ぎて食べれませんでした。😱😱
廉坤牛肉店
ここの料理は、牛肉麺も水餃子も本当に美味しかったです!
住所:金門縣金沙鎮何斗里高坑38號
隣に有名ビーフジャーキー店(高坑牛肉乾)があります。観光客で賑わっていましたが、金門で買わなくても家楽福とかのスーパーで普通に売ってます。(^_^;)
榕榕園面館
何故有名なのかよく分からない店の食べ物。
なんちゃって甘いカレー(片栗粉で作ってある)のようなものが麺の上に…。麺とジャガイモの組み合わせは遠慮したい感じ。
この水餃子の皮、分厚過ぎ!!!(-_-)
談天楼
大人気店! 地元の方に愛されてる感半端ない+その噂を聞きつけた観光客で店内は大賑わい…。しかし、一口食べると驚く程の味のなさ!
こちら(↓)は私が注文したもの。大きめの熱々湯圓中にはゴマ餡が入っています。黒いのは仙草ゼリー。そしてその上に練乳がかかっており、下は蜜がかかっていたのかも知れませんが、本当に氷に味が…ない!!!
子供達はイチゴミルクを頼みましたが、まさかの氷の上にイチゴジャム+練乳!!!Σ(゚Д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)ぇ〜!
イチゴジャム+練乳=イチゴミルク…。
まあ…昔からあるお店ですから、昔はそれも『アリ』だったのかも知れませんが…。
衝撃の一品でした。味もうっす!なんせ氷が溶けてくるんで。
酒粕味が人気のようでした…。
その他色々、人気店に足を伸ばして行ったのですが…私は全く美味しいとは思えず。普通…以下でした。
金門の食べ物って不味いのかな?って思ってしまった程です。同行者達は『昔ながらの〜』とか『あの芸能人も美味しいと言った〜』みたいな謳い文句に弱いので、納得して食べていたようですが…。
感想
初めての金門旅行は、思いの外、とても楽しかったです。
戦争の跡地という事で、私の中で暗いイメージがあったのですが、自分の目で歴史を見て、地元の人々の考え方を知ることで、新たな視野が広がりました。
結果、とても有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。
また、行きたいですよ!
しかし、帰りの飛行機が凄く怖かったので、もう金門には行く度胸は…。(*_*)
小型飛行機だからなのか凄く揺れて、1回乗客全員宙に浮きました!!!😱😱
半分の乗客は、ギャー!!!って叫んでいて、もう小型飛行機には絶対乗りたくないと思った瞬間でした。(;´Д`)
お勧めサイト
金門に興味のある方は、このサイトを見ると参考になると思います☆
読んでいただきありがとうございました☆😊